大和文華館
大和文華館
大和文華館(やまとぶんかかん)は、奈良県奈良市にある、東洋古美術を中心とする私立美術館である。
所蔵品には中国、朝鮮半島、日本を中心とした東洋古美術の名品約二千点のほかに、中村直勝収集の双柏文庫、近藤家旧蔵の富岡鉄斎書画、鈴鹿文庫等が含まれる。これらは年に7回の館蔵品を中心とする企画展で順次公開される。また年に1回程度の特別展が行われる。
大和文華館は美術館であるとともに研究機関でもある。美術研究所が併設され、昭和26年創刊の東洋古美術研究誌『大和文華』は日本でも最も古い民間の美術研究誌として国内外からの定評を得ており、年2回発行されている。
「竹の庭の美術館」
大和文華館の展示館は、奈良市の西の郊外の静かな住宅地のなかにある。菅原池(通称、蛙股池)に面した丘の上に、赤松の古木と「文華苑」と呼ばれる自然苑に囲まれて建つ。展示館は日本芸術院会員の建築家吉田五十八の代表作の一つで、城郭や蔵をイメージさせる「なまこ壁」をモチーフとして取り入れている。
展示室は、竹の植えられた中庭をめぐって配置されており、バルコニーからは遠く春日山や平城京を望むことができる。このため「竹の庭の美術館」とも呼ばれて多くの人に親しまれている。こうした美術品をめぐる自然環境は、矢代幸雄の東洋美術への理想、「自然の緑が陳列室の空気をも彩るようにしたい」、「自然の額縁のなかで東洋の美術は一番美しく見える」を実現したものである。
周辺情報
* 松伯美術館
* 中野美術館
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