茨木市立キリシタン遺物史料館
茨木市立 キリシタン遺物史料館(いばらきしりつ きりしたんいぶつしりょうかん)は大阪府茨木市にある史料館。
この付近はかつてキリシタン大名として有名な高槻城主・高山右近の領地であった影響で、当時キリスト教信者となった領民が多く、キリスト教禁制後も隠れキリシタンとなり、山奥のこの地で信仰を密かに守りつづけた人々がいた。
1919年にキリシタン研究家の藤波大超が、この地が隠れキリシタンの里であることを突き止め、それをきっかけに付近の多くの家から隠れキリシタン遺物が再発見された。
当館はこれらの資料を広く公開することを目的に、地元千提寺地区から土地の提供を受け、茨木市によって建設された施設である。
なお、普段の管理は地区の人々のもちまわりによって行われており、当館に資料を提供している隠れキリシタンだった家の人も多いため、日によっては受付の管理人から興味深い話を聞くことも可能である。
規模や展示品の数は決して大きくはないが、周囲には隠れキリシタン遺跡も点在している。
歴史教科書にほぼ必ず掲載されている重要文化財・聖フランシスコ・ザビエル像は、当館向かいの東家に伝わり1919年に発見されたものである。
利用案内
* 開館時間― 午前9時30分〜午後5時 月曜日は12時で終了
* 休館日― 火曜日、国民の祝日(祝日が火曜日の際は水曜日が休み)、年末年始
* 入館料― 無料
所在地
* 〒567-0098 大阪府茨木市千提寺262
交通アクセス
- 阪急京都本線茨木市駅・JR京都線 茨木駅 から阪急バス・忍頂寺方面行き、又は千提寺口行きで約40分、
- 北大阪急行電鉄南北線千里中央駅から阪急バス・余野方面行きで約30分の千提寺口下車、徒歩15分。
* 100メートルほど離れた所に無料駐車場も完備されている。